脳内思考の旅をすること

私の大学の恩師が、論文執筆に詰まった生徒によく与えた課題。
それは「ブレストしてみなさい」ということでした。

ブレストとはご存知の通り、ブレインストーミングの略。
一般的には少人数が集まって批判や判断をせず、
アイデアを奔放に話し合うことを意味するかと思います。

先生の場合はそれと少し違い、どちらかといえば個人の脳内を整理すること。
自分の中にあるアイデア・発想を「蜘蛛の巣」つなぎにして、書き記すことでした。

頭の中をすっきりさせるとき、
あるいは議題(テーマ)につまづいたとき、
その重要ワードを中心に置いて、派生する言葉をどんどんと書きます。

私もつい先日、久しぶりに挑戦。


A4用紙に、スタートは「私」。
関連する・派生する・影響した(された)もの諸々を思うままに書いてみました。
感情や思いもなんでもOK。イメージは大切で、一番してはいけないのは「躊躇」。
ためらわず、素直に書いた、私だけの脳内地図ができあがります。

ここからは私のオリジナル。
恩師が教えてくれた方法から少し踏み込んでみます。

なにをするかというと、
規則的に多い「対象」に対して色をつけてみる。

例えば、モノ。
例えば、感情。
例えば、人。
例えば、過去。
例えば、擬音語。


私の場合は、モノや場所、人物や食べ物、感情が多かったので

モノ・コトは紫色。
人物は水色。
場所は緑色。
食べ物は赤色。
感情は橙色、

で色を塗りました。

そして、色別に脳内をふわりふわりと、辿ってみる。
面白いことに感情は「〜したい」「〜行きたい」、「面白い」「楽しい」
という言葉が沢山見かけられました。

場所も沢山書いています。
「アイルランド」「インド」「北海道」「京都」「荒川」・・・
共通項があるのかどうかはわかりませんが、
私の中では「行きたいところ」もしくは「行って楽しかったところ」が
はっきりと書かれています。



私を構成する要素とは何か。

この脳内にある全てのワードは、私以外の何者でもありません。
なのに、そのワード自体は私ではありません。
あくまでも「私」を作り上げる要素なのです。

ブレストは、自分のなかにある、もごもごとした様々な要素を
たったA4の1枚の紙で、旅をすることができる。

自分だけじゃなくて友人と一緒に取組んで、
友人を構成する脳内世界を(もちろん許可をもらってですよ!笑)
覗いてみるのも楽しいかもしれません。


ブレストで脳内思考の旅。ちょっとした私のスパイスです。

yumihinoue

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